査定前の手入れは必要か

中古車の買取査定を受ける前には、ボディや車内を美しいコンディションにしておくことによって、査定額が下がることを防ぐことが出来るケースも少なくありません。ただし、たとえ洗車やワックスがけ、掃除機がけ、修理などをしていない状態の車であったとしても、査定に出すことは可能になります。そのような車両を買い取った業者は、売りに出すに際して、それらのメンテナンスや不良個所の修繕などを行うことになります。したがって、車を買い取る際には、そのためのコストを差し引いた見積もり金額を設定する可能性が高くなると考えられます。そうしたコストを節約したい人は、なるべく多くの手入れをした状態で、愛車を査定に出すようにすると良いでしょう。

ただし、少しでも早く査定を受けて、車を売却してしまいたい場合や、仕事や家事、子育て、学業などが忙しくて、そのような手入れをしている時間的余裕が無いケースなども少なからず想定されます。また、そうした手入れをするのが面倒なので、少々コストが掛かっても良いから、業者に行ってもらいたいという消費者も数多く存在します。そういう人は、少々汚い状態であったとしても、そのまま査定に出すべきだと思われます。ただ、あまりにも汚れた車を、そのまま査定に出すことは、社会人としてのマナーに反すると考えるべきでしょう。そのような不適切な行動を取った場合、業者スタッフから、常識や礼儀をわきまえない人だと認識され、買い取り価格が下がるだけでなく、査定そのものを行ってもらえなくなることも少なからずあり得ますので、気をつけなくてはいけません。

特に、無料もしくは安いコストで行える手入れは、顧客自身が行っておいた方が良い場合が珍しくありません。そのようにすることで、高値で買い取ってもらえる可能性が高まるばかりか、お互いに気持の良い取り引きを行うことが出来、有形無形のメリットを享受することも可能になるでしょう。例えば、そうした手入れをすることで、業者スタッフから好印象を持たれ、お互いの信頼関係を深めることが出来たとするならば、見積もり価格に反映してもらえる確率が高まる他にも、中古車売却に関する助言を得たり、新しく車を購入する際に力になってもらったり、疑問や不安を解消してもらったりすることも出来るかも知れません。